氷狼―コオリオオカミ―を探して
狩りを告げる太鼓
1
しばらくしてイタチが一人顔を見せて、弓矢と真っ白いツナギのような服を置いて言った。
「着替えるから出てってよ」
あたしはチェイサーに言った。
「反対を向いているからさっさと着替えろ」
ああそうですか
そうよね。どうせ胸、小さいし
あたしは部屋の隅っこに行って服を着替えた。
イタチがこんな短時間でどうやって用意したのか分からないけど、服はピッタリと体に合った。
「これ何でできてるんだろ。すっごい軽くて伸びるね」
「何でできてるかなんて考えた事もないな」
チェイサーは背を向けたまま答えた。
「ねえ、あんたの着ているそのマントは何の毛皮?」
「これか? 氷狼の皮だ」
「それがそうなの。それで何匹分くらい?」
「一匹」
「一匹? でかっ!」
「着替えるから出てってよ」
あたしはチェイサーに言った。
「反対を向いているからさっさと着替えろ」
ああそうですか
そうよね。どうせ胸、小さいし
あたしは部屋の隅っこに行って服を着替えた。
イタチがこんな短時間でどうやって用意したのか分からないけど、服はピッタリと体に合った。
「これ何でできてるんだろ。すっごい軽くて伸びるね」
「何でできてるかなんて考えた事もないな」
チェイサーは背を向けたまま答えた。
「ねえ、あんたの着ているそのマントは何の毛皮?」
「これか? 氷狼の皮だ」
「それがそうなの。それで何匹分くらい?」
「一匹」
「一匹? でかっ!」