氷狼―コオリオオカミ―を探して
あたしは矢筒から矢を三本抜き、二本を右手に持ったまま、一本を弓に当てた。
「怯むなよ」
チェイサーはそう言いながら、自分も剣を抜いた。
日本刀のような片刃の長剣だ。
「あれは獣の姿をしているが、生き物ではない。迷わず撃て。いいな?」
あたしはうなずいた。
氷狼達は静かに、でも確実に距離を縮めて近づいて来る。
どこからか長い遠吠えの声がし、それが合図のように氷狼達が一斉に駆け寄ってきた。
狐が取っ組みあいのように氷狼に飛びかかった。
鋭い鋼の牙が、爪が、氷狼の喉元を狙う。
氷狼は体格の優位を利用して、狐達を跳ね飛ばした。
「跳んでくるぞ!」
チェイサーの声と同時に、大きくジャンプした氷狼があたしの目の前に現れた。
「怯むなよ」
チェイサーはそう言いながら、自分も剣を抜いた。
日本刀のような片刃の長剣だ。
「あれは獣の姿をしているが、生き物ではない。迷わず撃て。いいな?」
あたしはうなずいた。
氷狼達は静かに、でも確実に距離を縮めて近づいて来る。
どこからか長い遠吠えの声がし、それが合図のように氷狼達が一斉に駆け寄ってきた。
狐が取っ組みあいのように氷狼に飛びかかった。
鋭い鋼の牙が、爪が、氷狼の喉元を狙う。
氷狼は体格の優位を利用して、狐達を跳ね飛ばした。
「跳んでくるぞ!」
チェイサーの声と同時に、大きくジャンプした氷狼があたしの目の前に現れた。