氷狼―コオリオオカミ―を探して
迷いの森
1
森林公園は入口を入ってすぐに駐車場がある。
管理棟を挟んで、駐車場の反対側が広場になっていて、夏の間は子供達が芝生の上でボール遊びをする。
管理棟の向こうはフェンスに囲まれたテニスコート。
その向こうには浅い人口池のあるアスレチック遊具があり、そこから奥は遊歩道のある森だ。
夏の間歓声が響く公園も、今は雪に埋もれ閉ざされていた。
チェイサーとあたしは、入口に張られたチェーンを乗り越えて公園に入った。
降り積もった雪の上にいくつもの動物の足跡がある。
チェイサーはしゃがんで足跡を調べた。
「わざわざ踏みならしてある」
「どっちに行ったか分かる?」
「ああ」
チェイサーは正面の遊歩道を見た。
「あっちだな――行こう」
管理棟を挟んで、駐車場の反対側が広場になっていて、夏の間は子供達が芝生の上でボール遊びをする。
管理棟の向こうはフェンスに囲まれたテニスコート。
その向こうには浅い人口池のあるアスレチック遊具があり、そこから奥は遊歩道のある森だ。
夏の間歓声が響く公園も、今は雪に埋もれ閉ざされていた。
チェイサーとあたしは、入口に張られたチェーンを乗り越えて公園に入った。
降り積もった雪の上にいくつもの動物の足跡がある。
チェイサーはしゃがんで足跡を調べた。
「わざわざ踏みならしてある」
「どっちに行ったか分かる?」
「ああ」
チェイサーは正面の遊歩道を見た。
「あっちだな――行こう」