氷狼―コオリオオカミ―を探して
「この森の道は知っているな?」
「もちろん」
小さい頃から何度も来てる。
「はぐれたら海へ向かえ」
「OK」
「来るぞ。合図したら俺の剣を抜け」
「いいよ」
「一、二の」
――三!
あたしは右手でチェイサーの剣を抜き、振り向き様に払った。
氷狼が宙返りして下がる。
チェイサーはあたしの左肩から弓と矢を取っていて、やはり振り向き様に撃ち込む弦の音が聞こえた。
「チェイサー!」
「分かってる!」
あたしたちは剣と弓を交換して背中合わせに立った。
「もちろん」
小さい頃から何度も来てる。
「はぐれたら海へ向かえ」
「OK」
「来るぞ。合図したら俺の剣を抜け」
「いいよ」
「一、二の」
――三!
あたしは右手でチェイサーの剣を抜き、振り向き様に払った。
氷狼が宙返りして下がる。
チェイサーはあたしの左肩から弓と矢を取っていて、やはり振り向き様に撃ち込む弦の音が聞こえた。
「チェイサー!」
「分かってる!」
あたしたちは剣と弓を交換して背中合わせに立った。