氷狼―コオリオオカミ―を探して
2
狐は鋭い鋼の牙をたて、あたしが射た氷狼にとどめをさした。
「ちょっと! あたしの獲物なのに!」
「オイラの獲物だよ」
狐が得意げに言う。
嫌な奴!
あたしの後ろでチェイサーの剣が何かに当たる音がして、あたしの横に氷狼が倒れ込んできた。
慌ててあたしは飛びのいたけど、氷狼はぴくりとも動かない。
「急所は二ヵ所!」
チェイサーが言った。
「眉間と喉だ」
そんなピンポイントで当たるはずがないっ!
せめて、あたしの射た氷狼に狐が飛びかかるのやめてくれれば、とどめを刺せるかもしれないけど。
「ちょっと! あたしの獲物なのに!」
「オイラの獲物だよ」
狐が得意げに言う。
嫌な奴!
あたしの後ろでチェイサーの剣が何かに当たる音がして、あたしの横に氷狼が倒れ込んできた。
慌ててあたしは飛びのいたけど、氷狼はぴくりとも動かない。
「急所は二ヵ所!」
チェイサーが言った。
「眉間と喉だ」
そんなピンポイントで当たるはずがないっ!
せめて、あたしの射た氷狼に狐が飛びかかるのやめてくれれば、とどめを刺せるかもしれないけど。