氷狼―コオリオオカミ―を探して
目の前が真っ白になって、体がフワッと浮いた。
クッションのように弾力のある何かが、あたしの体を包んでいる。
苦しくはないけれどひどく狭い。
ひょっとしてあの繭の中?
「ちょっと待ってよ! あたしは餌ぁ?」
思わず大声で言うと、
「うるさいわね」
どこからか女の子の声がする。
「誰?」
「ちょっと黙っててよ。眠れないじゃない」
「眠っちゃダメだよ! 氷狼に食べられるよ」
「うるっさいわね!」
あたしの前にあった薄い膜が下にl落ちて、少し離れた所で座っている女の子が見えた。
クッションのように弾力のある何かが、あたしの体を包んでいる。
苦しくはないけれどひどく狭い。
ひょっとしてあの繭の中?
「ちょっと待ってよ! あたしは餌ぁ?」
思わず大声で言うと、
「うるさいわね」
どこからか女の子の声がする。
「誰?」
「ちょっと黙っててよ。眠れないじゃない」
「眠っちゃダメだよ! 氷狼に食べられるよ」
「うるっさいわね!」
あたしの前にあった薄い膜が下にl落ちて、少し離れた所で座っている女の子が見えた。