氷狼―コオリオオカミ―を探して
「どうして?」
「うるっさいわね。嫌いなの! 外見も、性格も! そっちはどうなのよ。自分のこと好き?」
「好き……かな? 欠点はあるけどね」
「幸せな人!」
「幸せだと悪いみたいに言うんだね」
「ほらね。自分のこういう所が嫌いなの。素直じゃないし、いつも怒ってる」
女の子は肩を落とした。
「なるべく期待しないようにはしてるんだけど」
期待?
「誰かがわたしを好きになってくれるんじゃないか、わたしのこと理解してくれるんじゃないかって期待」
「家族はいないの?」
「いるよ。だから余計にムカつくの。うちの親って、わたしのやること全部否定するんだ」
「うるっさいわね。嫌いなの! 外見も、性格も! そっちはどうなのよ。自分のこと好き?」
「好き……かな? 欠点はあるけどね」
「幸せな人!」
「幸せだと悪いみたいに言うんだね」
「ほらね。自分のこういう所が嫌いなの。素直じゃないし、いつも怒ってる」
女の子は肩を落とした。
「なるべく期待しないようにはしてるんだけど」
期待?
「誰かがわたしを好きになってくれるんじゃないか、わたしのこと理解してくれるんじゃないかって期待」
「家族はいないの?」
「いるよ。だから余計にムカつくの。うちの親って、わたしのやること全部否定するんだ」