もっと早く‥
玲美は目をキラキラさせて私を見てくる。




「‥ごめん。それはできない。」



「何かあるの?」






何かあるというか、私だけの家ではない。







「ごめん。」


「ふ~ん。そっかぁ。わかったぁ。」






私は玲美を見ることができない。





きっと玲美も幸大が好きだから。






「あ、じゃさ、今日一緒に帰ろう?」


「…うん。」


「わぁい。楽しみ。」





私は玲美に違和感を覚えた。
< 100 / 313 >

この作品をシェア

pagetop