もっと早く‥
「そんなに気になる?」





ハッとして私は玲美を見上げた。






玲美はクスッと笑って部屋へ入って行った。






私は玲美が入った部屋のドアを見ていた。






しばらくすると玲美はアルバムを持って出てきた。






「見る?私の過去。」






そう言ってテーブルにアルバムを広げた。





「幸とはいつも一緒で。でもある日、お姉ちゃんに奪われちゃった。」


「っ‥。」





私は玲美を見た後、視線をアルバムに戻した。







奪われたって、どういうこと?
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