もっと早く‥
コンコン、ガチャ。




「紗夢、メシは?」






私はドアに背を向けた。




「ごめん、いらない。」


「そっか。わかった。」







パタン。







幸大っ…。






胸が苦しくなる。







私だって幸大が好きなの。









でも飛び込む勇気がない。







幸大の元に‥飛び込む勇気が‥。







ううん、違う、私は“キレイ”じゃないから飛び込んじゃいけない。
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