もっと早く‥
「何?」


「大丈夫か?」


「何が?」


「…ちょっと来い。」





ヤスは教室を見た後私の手を引いた。







階段の踊り場まで来て止まるヤス。





「どうしたの?」


「相沢、お前と幸大を引き裂こうとしてないか?」


「どうして?」


「…。」





私と幸大を引き離す?





まさか、だって幸大と同棲してること知らないはずでしょ?





それに‥って。




「ヤス、どうしてそうなるの?」


「あ‥えっと‥。」




ヤスは頭を掻きながら目を泳がせる。
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