もっと早く‥
「紗夢、夏休み予定あるの?」


「…。」





玲美は私の顔を覗き込んできた。





「ないなら一緒に海行かない?」


「ごめん、無理。」





玲美と一緒にいるだけで疲れるというのに。







「そう。」





玲美はクスッと笑って自分の席へ戻っていった。





何が言いたいのだろうか。







私はあまり気に留めなかった。








――――――――‥


家に帰ると幸大はまだ帰っていなかった。







私は冷蔵庫からコーヒーを取り出しソファに座った。
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