もっと早く‥
するとガチャっとドアが開く音がした。






私は廊下を見つめた。






幸大だと思って。







でも違った。





「‥誰?」





そこに立っているのは黒いスーツに身を包んだ30代前半くらいの男。






「お前が紗夢だな。」


「質問に答えて。あんた誰。」





私は男を睨んだ。










「来い。」






男は私の腕を強引に引っ張った。






「放して!!」
< 129 / 313 >

この作品をシェア

pagetop