もっと早く‥
俺は紗夢の家へ走った。








家に着いたときには汗だくで息切れがする。







ピンポーン





「はい。」


「あ、あの、紗夢さん帰ってないでしょうか?」


「そんな子はうちにはいません。」






ピシャッと遮られた。






ここにはいないのか?






俺は諦めて帰ろうとしたとき、紗夢の兄貴が帰ってきた。







俺は紗夢の兄貴を睨んだ。






俺に気付いた紗夢の兄貴は一瞬驚いた顔をして立ち止まった。






「紗夢をどこへやった?」






俺は睨んだまま言った。
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