もっと早く‥
「はぁ?」





紗夢の兄貴は眉間にシワを寄せた。





「お前が連れ出したんだろ?」



「何のことだ?」



「とぼけんなよ。」



「とぼけてない。何の話だ?」







紗夢の兄貴は真っ直ぐ俺を見た。





本当に知らないのか?




「あんた昼間何してた?」



「俺は会社でプレゼンがあった。外へは出ていない。」





こいつの話が本当なら白か。







俺は舌打ちを残し、その場を後にした。






「おい!説明しろよ!」






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