もっと早く‥
トイレから出ると壁にもたれかかってる幸大がいた。





「紗夢‥。」


「ごめん。」


「いや‥。」





幸大は私から目を逸らした。







「紗夢の秘密って何だ?」





真剣な顔で私を見る幸大。





「言えない。」



「誰にも言わない。」



「‥言えない。」






言ったところであの状況は変わらない。









私は幸大から目を逸らし、みんなのとこへ戻った。









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