もっと早く‥
そんなことは今どうでもいい。






「あいつ、手を貸してた。」


「…。」


「俺のせいで紗夢は「やめろ。まだ望みはある。」







帰ってくる。






絶対。








俺は部屋に入り着替えをした。






「どこ行く気だよ?」


「あいつんち。」


「俺も行く。」






俺はヤスを見た。





ヤスは俺を真っ直ぐ見つめた。





「好きにしろ。」







そして二人でマンションを後にした。
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