もっと早く‥
どうしてこんなことになるんだよ‥。






誰が何のために殺した‥。







「紗夢――!!ふっ‥嘘だろ?紗夢‥起きてくれよ‥。」







バカ兄貴の頼りない声が部屋に響く。







俺は目頭が熱くなった。








「紗夢っ‥寝てるだけなんだろ?」



「…。」







バカ兄貴は紗夢の体を揺さぶった。






「やめろ‥。」








俺はバカ兄貴の肩を掴んだ。
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