もっと早く‥
「紗夢、どうして食べないんだよ?」



「幸大‥。」



「腹減ってなかったか?」







俺は紗夢に問いかけるがいつものように返事してくれない。





「紗夢?」


「幸大!しっかりしろ!」


「っ‥。」





ヤスは俺の肩を掴み俺をヤスの方へ向けさせた。





「紗夢は‥死んだんだ。幸大、お前がしっかりしないでどうすんだよ‥。」


「…。」





ヤスは涙目で俺を見下ろしている。






俺は箸を起き、立ち上がった。




「幸大‥。」


「いるんだよ。」


「え?」


「紗夢は俺のそばにいる。」


「…幸大。」
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