もっと早く‥
しばらくするとヤスが家に来た。





「おい幸大。何がどうなってんだよ?」





ヤスは俺の隣に座り俺を覗き込んだ。





「記者に真実を話したまでだ。あとは警察がやってくれるだろ。」



「お前‥。」







俺は知り合いの記者に全てを話した。







紗夢の両親の会社は脱税問題、真美の両親の会社は薬の密輸問題。







俺もつい最近知ったこと。







それを世間に暴露したまでだ。









「幸大、親父さんのときみたいに‥。」



「…。」







俺はヤスを見た。
< 191 / 313 >

この作品をシェア

pagetop