もっと早く‥
数日後



俺は久しぶりに地元に足を踏み入れた。





何も変わってない街並み。






歩き慣れた道。






思わず顔が綻ぶ。





いい思い出なんかこの地にはないのに。





俺は一つの家に着いた。





外観はキレイなままだ。





俺はじっと家を見つめていた。




「あの、この家に用ですか?」





ふと見ると30後半くらいのおばさんが立っていた。






「あ。いえ‥。」



「この家はしばらく空き家ですよ?」



「え?‥ここに住んでた人は‥?」
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