もっと早く‥
俺は父親の前に回り込んだ。




「待って父さん!」


「…。」





父親は俺を見た。





「父さん、ごめんなさい。俺と暮らしてくれ。そうじゃないと俺「幸大。」





父親は俺の言葉を遮り俺の顔を見て微笑んだ。





「幸せになりなさい。それが一番の親孝行だ。」


「っ!!!」





父親はそれだけを残し歩いて行った。







俺は一ミリたりとも動けなかった。








父さん…。







ごめんなさい‥。
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