もっと早く‥
vol.8
4年後




俺は休む間もなく働いた。







仕事だけが今の俺にとって生き甲斐だった。








そんなある日、俺は大事な打ち合わせで某ホテルに来ていた。







ロビーを颯爽と歩いていると声をかけられた。





「幸?」





声のする方を見ると美幸が立っていた。




「美幸っ…先に行っててくれ。」




俺は連れに声をかけ美幸と二人になった。




いや、もう一人‥。




「美幸の子か?」


「うん。女の子。2歳になったの。」





俺は子供の目線に合わせ座った。






「名前は?」


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