もっと早く‥
「あの、今度一緒にお食事でもどうですか?」


「俺休みがないんだ、夜でも構わない?」


「あっ‥はい!大丈夫です!」


「わかった。また日にちは改めて。」


「はいっ♪」


「じゃ。」


「おやすみなさい。」


「おやすみ。」





電話を切りスケジュール帳を広げた。





ぎっしりスケジュールが書かれている。





俺はチラッとコーヒーを見た。





あまり乗り気ではない自分がいる。






紗夢、俺はまだお前のこと愛してる。








この気持ちを超える感情を夏音に持てるだろうか?






いや、違うな。







この感情を捨てたくない自分がいるんだ。
< 222 / 313 >

この作品をシェア

pagetop