もっと早く‥
―――――――――‥

「ここ。」





俺は助手席のドアを開け夏音の手を取った。





「スゴーイ!ここってなかなか予約が取れない高級レストランですよね!?」


「あー‥そうだっけ?」


「…。」


「ほら、行くぞ。」





俺は店に入り、この店で一番景色がキレイに見える席に通された。





夏音と向かい合うように座る。






そして料理が運ばれてくる。





「あの‥何て呼んだらいいですか?」


「…。」




俺は夏音を真っ直ぐ見つめた。







本当に紗夢そっくりだ‥。







「あの‥。」


「あ、ごめん。好きに呼んでくれて構わない。」
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