もっと早く‥
俺は夜景を見た。






もし紗夢が生きてたら、付き合っていただろうか?






「幸くん?」


「あ、悪い。何?」


「今日、幸くんち行っちゃダメ?」


「ごめん、明日朝早いんだ。」


「そっか‥。」





夏音はイヤな顔一つせず、笑った。






「何の仕事してるの?」


「サラリーマン。」


「そうなの?」





そう言ってレストランを見渡す夏音。






「夏音は?」


「私は派遣。」


「へぇ。」






派遣か。







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