もっと早く‥
「ヤス、これが証拠だ。持っていってくれ。」





俺は予めセットしていた録音機をヤスに渡した。





「畏まりました。」



「おい!それって‥。」



「あんたの話を録音した。十分な証拠だ。」



「っ!!!」





紗夢の兄はみるみる青ざめていく。







「はっ…はははっ!恋人ごときで脅迫罪は成立しないぞ?」



「あぁ。知ってる。」



「何っ‥!」







そのとき、社長室のドアがノックされ、ゆっくり開いた。








みんながそっちに視線を移した。
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