もっと早く‥
vol.10
紗夢の兄が出て行った後、ヤスはニヤッと笑った。
「幸大が結婚ねぇ。」
「…。」
俺は片手で顔を覆った。
「紗夢オンリーの幸大が。」
「お前うるさい。終わったから帰れ。」
「お前人を散々こき使っておいてその言い草か?」
「フッ。サンキュ。」
ヤスは動揺し目を泳がせた。
「最初からそう言え。」
「で、俺の父さんのことだけど。」
「あぁ。俺の部下がもう保護してるはずだ。」
「なかなか仕事のできる部下がいるんだな。」
「まぁね。」
ヤスが弁護士で助かった。
このときばかりは感謝だな。
「幸大が結婚ねぇ。」
「…。」
俺は片手で顔を覆った。
「紗夢オンリーの幸大が。」
「お前うるさい。終わったから帰れ。」
「お前人を散々こき使っておいてその言い草か?」
「フッ。サンキュ。」
ヤスは動揺し目を泳がせた。
「最初からそう言え。」
「で、俺の父さんのことだけど。」
「あぁ。俺の部下がもう保護してるはずだ。」
「なかなか仕事のできる部下がいるんだな。」
「まぁね。」
ヤスが弁護士で助かった。
このときばかりは感謝だな。