もっと早く‥
家に帰ると夏音が出迎えてくれた。




「お帰りなさい。」


「夏音、こいつ俺の連れ。ヤス。」


「初めまして。」


「初めまして。」






3人で中に入り、俺とヤスはソファに座った。






「マジ紗夢そっくりじゃん。」






ヤスが俺の耳元で囁いた。





「あぁ。かなりな。」


「お前紗夢のこと‥。」


「今は夏音だけだ。」





フッと笑うヤス。






夏音と付き合ってからちゃんと夏音だけを見るようになった。






紗夢のこと忘れてはいない。






忘れることはできない。





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