もっと早く‥
「幸大、お父さんは?」


「俺は家を出た。」





幸大は軽快な包丁裁きで野菜を切っている。






そっか。






お父さんがお母さんを‥。






そうだよね。






「だから気にするな。」





そういう意味で言ったんじゃないんだけど。






幸大は手際よく料理をする。






私はソファに座り幸大を見つめていた。










ありがとう、幸大。
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