もっと早く‥
学校に着くとみんなが私たちを取り囲んだ。





「お前ら付き合ってんの!?」


「紗夢、どういうこと!?」


「途中で会っただけよ。」


「「「なぁんだぁ。」」」




みんながっかりしたように席に戻って行く。






学校にまで幸大が彼氏だって言うわけにはいかないもんね。






それに彼氏ではないから当然。







‥当然。









私も自分の席につき、窓の外を眺めた。











もうすぐ3年生になる。








将来の夢なんてない。








夢なんて。ない。
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