もっと早く‥
「てか男はごろっといるんだし、遊んでもいいんだって。」





美幸はサラッと言う。






「…。」


「美幸はいいよ。すぐ彼氏できるから。」


「誰でもいいのよ。男なんて。」


「ストライクゾーン広いもんね。」






私は静かに席を立ち、歩いた。




「紗夢!?」


「どうしたの!?」






聞いてられない。






間違ってる。






誰でもいいわけない。





だったら、兄に抱かれても平気だって言うの?





そんなの間違ってる。






私は好きな人と‥したかった‥。

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