もっと早く‥
私はデスクからカッターを取り出し、刃を出した。






私がいるから、いけないんだ。







いっそ私が消えたら‥。






私は震える手で左手首にカッターを当てた。









コンコン





「紗夢‥。」






私はドアを見てすぐに手首に視線を移した。






ドアが開く。




私は右手に力を加えた。




「紗夢!」







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