もっと早く‥
「幸大‥。」


「ん?」


「私より、いい人が見つかるよ。」


「紗夢「私のことは忘れて。」


「…。」


「幸せになってほしいの。」






私は幸大の頬に触れた。







キメ細かい肌。






整った目鼻立ち。






茶色い長い髪。





私にはもったいないよ。





「紗夢、俺はお前じゃないと幸せになれる気がしない。」


「っ‥そんなこと言わないで。」


「諦めない。俺は何度でもお前にぶつかってくから。」


「…。」




幸大の顔は今までで一番かっこよかった。
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