もっと早く‥
でも私は返事をしない。






学校で会っても逃げてるし‥。







本当は幸大といたい。







本当は気持ちを伝えたい。







「紗夢、ちょっと付き合え。」






ヤスが私の手を引く。





「どこに?」


「いいから。」





ヤスはニコッと笑うだけ。






付いて行くと、中庭に着いた。





ベンチに座らされ、目の前にはヤスが立ちはだかった。






「ヤス、何?」


「いいから。」





すると足音が聞こえ、その方を見た。
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