もっと早く‥
私は相沢さんを見つめた。





相沢さんは幸大に抱きつき、キスをした。





「っ‥。」





私は目を逸らし、その場を後にした。







「紗夢っ!」





私は振り返らなかった。






幸大、相沢さんとうまくいくといいね。







私はそのまま屋上へ上がった。








胸が苦しい。









本当はイヤだ。








うまくなんかいってほしくない。







「はぁっ…。」


「でかいため息だな。」
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