もっと早く‥
「ん?てかどうして私が幸大が好きってわかったの?」


「…。」




ヤスは私を見たまま固まった。





「いつも目で追ってるの、自分で気づかないわけ?」


「えっ‥?」


「愛おしい顔でいつも幸大を見てる。」




私は目を逸らした。






いつも‥見てる‥?





あ…。






「二人喧嘩でもしたわけ?」


「何で?」


「幸大が近づくと紗夢逃げるじゃん。」


「…。」


「てか、幸大彼女いるみたいだし。」


「はぁ!?」





ヤスは飛び起きた。







「あの転校生とキスしてたし?」
< 85 / 313 >

この作品をシェア

pagetop