もっと早く‥
「それはないだろ。」


「本当だって。」


「いや、あいつは‥。」




ヤスは目を逸らし、何か考えていた。






私は寝転がって目を閉じた。






「紗夢?」


「お休み。」


「‥。」




唯一何も考えなくていい時間。






























「ん‥寝てた‥。」


「みたいだな。」





私はヤスを見た。





でもそこにいたのは幸大だった。
< 86 / 313 >

この作品をシェア

pagetop