もっと早く‥
「っ!」




私は飛び起きた。





どうして幸大がっ‥。






私の手元には男物のブレザー。






私は幸大を見た。






幸大のブレザーだ‥。





「風邪ひきたいのか?」





クスッと笑う幸大にドキッとする。







「幸大っ‥何で‥。」


「紗夢、今何時だと思ってる?」


「え?」





私は空を見上げた。







まだ明るい。

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