もっと早く‥
驚いた。





けど嬉しかった。






私も同じだったから。






それだけで幸せ。






私にはもったいないくらい。







「紗夢、俺言ったよな。」


「‥。」


「幸せにするって。」


「っ‥。」





私は幸大を見上げ立ち止まった。








「俺を信じろ。」



「…。」







私と幸大は路地で佇んだまま見つめ合っていた。
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