もっと早く‥
翌日



学校に行くと、相沢さんが私の席の前に座った。





「ねぇ、紗夢ちゃん。」


「‥はい。」





初めて喋る。






「敬語やめてよ。私のことは玲美って呼んで?」


「…。」


「友達になってくれない?」


「‥いいけど。」





無表情で答える私に対して玲美はにっこり笑顔。







「私友達いなくてぇ。」






甘ったるい声で話す玲美。







そういうのは男の前だけでいいんじゃない?






「あ、そうだ、紗夢ちゃん、今日家に遊びに行ってもいい?」

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