カラフルパラレル*引っ込み思案女子×イケメン人気者男子*
「恋バナではないと思うんだけど…」
正直に言うと、紫頼ちゃんはあからさまにがっかりした。
申し訳ない…。
「あのね?なんでだかわからないんだけど、最近景色がキラキラして見えるんだ。」
「キラキラ?」
紫頼ちゃんは、まったくわからないといった表情で聞いてきたので、
私は頷いた。
「私、ちょっと前に都川くんに家まで送ってもらったことがあるの。それがきっかけかな、
って思ってるんだけど…」
紫頼ちゃんは、なぜか私が「都川くん」の名前を出した瞬間、再び目を輝かせてきた。
「そうなの~?そういうことは早く言ってくれないと~!もう、水くさいなぁ!」
紫頼ちゃんはそう言って私の背中をバシバシと叩いてきた。
痛いよ…?