カラフルパラレル*引っ込み思案女子×イケメン人気者男子*


「紫頼ちゃん、それって私が都川くんのことが好きってこと…?」

私は遠慮がちに聞いた。

すると、紫頼ちゃんは「うん。」とあっさり答えた。


「…………きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

私は恥ずかしさのあまり、顔を両手で覆った。


「いや、恥ずかしがらなくてもいいよ!?フツーのことだから!」

「でも、でも…私みたいな地味なやつが都川くんのこと好きなんて、恐れ多いよ!」


そう、私は教室の隅で地味に生きてる。

クラスの子に満足に挨拶もできない冴えない人間。


対して都川くんは、いつもクラスの真ん中にいて、

こんな地味な私にも優しく話しかけてくれる人。


言ってみれば、『雑草』と『太陽』だ。
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