カラフルパラレル*引っ込み思案女子×イケメン人気者男子*


「じゃ、先行くね。」と教室に向かってしまう都川くんを

「あのっ…!」と呼び止めた。


今、宣言しないと今日は勇気が出なくて

そのまま帰ってしまいそうだったから。


都川くんは、私の声を聞いて足を止めてくれた。


「あ、あのね…今日の放課後……話が、あるの…!」


……………言えた…!

俯いていた顔をゆっくりあげると、笑顔の都川くんがいた。


「うん。わかった。」

そう言って、都川くんは教室へと歩いて行った。



はぁ~……

緊張したぁ…


私は、その場にペタリと座り込んでしまった。
< 129 / 139 >

この作品をシェア

pagetop