カラフルパラレル*引っ込み思案女子×イケメン人気者男子*


「えぇー、まじかよー。なんか用事あんのか。夏陽ん家行ってマンガ借りようと思ってたのに!」


う……山下くん、ごめんなさい。


「よし、わかった!じゃあ俺、夏陽の用事終わるまで待つわ!」

そう言って、山下くんは自分の席にドカッと座った。


え…えぇぇぇぇえぇぇえぇぇえぇ!!!

どどど、どうしよう!

これじゃ言えないよ!

えぇと、えぇーと…なんとかしなきゃ!


そう思ったその時。


「山下!あんたはなんでいっつもそんな空気読めないんだよ!」

し、紫頼ちゃん!

「えぇ!?俺、なんかした!?ちょ、耳引っ張んなって!」


あぁぁ…山下くん、ほんとにごめんなさい。


山下くんの耳を引っ張りながら、小声で「がんばれ。」と言ってくれた。



紫頼ちゃん、ありがとう…。
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