カラフルパラレル*引っ込み思案女子×イケメン人気者男子*



私は自分の席から立ち上がり、


歩いた。



中川さんのところまで。



ほとんど話したことのない私が、

今自分のところに来て、

びっくりしてる。



「え、由利…さん?どうしたの…?」


真っ赤な瞳で私を見つめる中川さんは、

正真正銘の恋する乙女だ。


でも、私は違う。


だから、私みたいな平凡な人間が


邪魔しちゃいけないんだ。


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