time
逃れられない現実なのに余計に押し付けられるようだった。


こうやって毎日ずっと寝そべったまま苦しみの中にいた。


寝返りをうって草の先についた天道虫を見送る。
またため息をついて目を閉じた。



大したことはない、もう慣れっこだ。


(この時間が"永遠"に続くんだ。"永遠"に……)


その言葉までも永遠に聞こえた。
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