今日アイドルが転校してきます!?

☆転校生☆

────ガララッ！


なんとか鐘が鳴る前に学校に着き、クラスのドアを開けると、突然何かがガバッと抱き着いてきた。


｢エリ〜おはよう〜♪｣


声がした方に顔を向けると、多少ロリ系が入ってそうな可愛らしい女の子、私の友達の一人の真鍋優奈。


優奈は他の雑誌での専属モデルで、結構な売れっ子モデル。

｢おはよう、優奈！｣


優奈を離し、自分の席に行けば今度はロングヘアーのクールビューティーな女の子、佐々木詩織と、ショートヘアで全体全てがボーイッシュな女の子、設楽真樹、そして穏やかで優しそうな雰囲気を纏った女の子(所謂森ガール？(笑))紅月優里が机を囲むようにやって来た。


｢今日も少しギリギリだったわね、エリ。もう少し余裕もって行動しないと、いつか本当に遅刻になるわよ。｣


今こう言ってきたのは、詩織ちゃん。詩織ちゃんは、うちのマネージャーと同じように少し口煩く、けどいろんな相談に乗ってくれては、的確なアドバイスなどを言ってくれる、お姉さんみたいな人。

ちなみに詩織ちゃんも、私と同じ雑誌の専属モデル。初めて会ったのは、雑誌のオーディションを受けた時。何千万人がいるなかで一人だけ皆とかけ離れた雰囲気を持ってたから、鮮明に覚えてる。


私は少し肩を竦めながら『はーい』と返事をしながら、鞄の中身を机に入れたりしていた。