今日アイドルが転校してきます!?

｢知ってる知ってる！私、その中の真樹っていうモデルが大好きなんだよね！…ってあれ？あなた、もしかして…設楽真樹!?｣


そう興奮気味に言うと、真樹ちゃんは｢うん…//｣と少し照れながら頷いた。


｢わぁー！私、なんでもっと早く気づかなかったんだろ!?私も真樹ちゃんに会いたかったんです!!｣


｢そう？ありがとう。…多分、また会える日があると思うけど…。じゃぁ、私はこれで帰るね。｣


真樹ちゃんはそう言うと、ポケットに手を入れながら帰っていった。


真樹ちゃんが最後に言った言葉が現実になるのは、この3日後のことだった─────…………………。


｢まさか、真樹ちゃんもこの学校に来るとは思ってもなかったなぁ…｣


私が、昔をしみじみと思い出しながらポツリと呟くと、真樹ちゃんが｢何か言った？｣と不思議そうな表情で聞いてきた。


私はそれに、少し焦って｢何でもない。｣と答えると、真樹ちゃんは｢そっか！｣っと何もなかったように納得してくれた。


｢そう言えば、今日ここに転校生がやって来るんだって。｣


最後に声を掛けてきたのは、クラス全員から“森ガール”と言われている優里。

小さいころから女優さんになるのが夢だったらしく、いろんな努力をしてきた結果、今ではドラマや映画のオファーが絶えないらしい。