恋の魔法
「よし、戻ろ」
箸を洗い終わって戻ろうと歩き始めた時
「さーおりちゃんっ」
誰?
目の前にやってきたのは知らない男の子だった。けど、一目見たら忘れられないくらい整った顔立ちをしていた。
ミルクティー色の髪に星屑を集めたようなキラキラした目と形の良い唇…甘い顔立ちをしていた。
「…だっ誰?」
「あ~れ?俺のこと知らない?」
え…なになに
芸能人かなんか?
「知りません…」
「やっぱりなー、いつも愛しの玲君しか見てないからな」
そんな言葉を吐かれた時には
すでに隣に来ていた。
でもなんで?
玲君のこと知ってんの?